引きずるのは、後悔があるから・・・

今までの人生一番の恋愛は、大学生の頃でした。
入学して数ヶ月で好きになった先輩。
最初はただの後輩として可愛がられていたけれど、
想い続けていたら、彼の方から告白してくれました。

彼は人に優しく自分に厳しい人でした。
とてもしっかりしていて、まわりへの気配りも上手い。
いつも他人のことを気にしているぶん、
自分へのストレスを溜め込んでしまうような人でした。

その自分へのストレスを、私にだけ見せてくれました。
外では笑っていても、帰ってくるとため息をつく。
どうしたの?と聞くと、ぽつり。ぽつり。と話す。
私は、悩みなんて笑い飛ばしてしまえ!というタイプだったので
彼の言葉を聞いた上で、にこやかに励ましていました。

また、彼は私の悩みにもとても親身でした。
友達とうまくいかなかったり、課題に煮詰まっていたり
そんなときには優しく声をかけてくれました。
しかし、たまに私が落ち込んでいる以上に落ち込んでしまうときがあり
そんな彼を負担に思ってしまうことが増えてしまいました。

そして徐々に、彼の優しさをなんでもかんでも負担に感じてしまい
普段のなにげない「ありがとう」や「ごめんなさい」すらも減ってしまいました。
自分が悪いときでも謝れない、何かをしてもらってもお礼も言えない。
悩みを聞いてもらうことも億劫になってしまい、
私は「素直」という言葉がとてもではないけれど似合わない女の子になってしまいました。

それでも、本当は彼のことが好きでした。
自分よりも他人を優先する彼の性格は、私にはないもので
尊敬もしていましたし、心配もしていました。

けれど、そんな彼の心も、素直になれない私から少しずつ離れていったのだと思います。
徐々にコミュニケーションもなくなり、付き合って4年後、お別れのときが来ました。

お別れしてからもしばらくは、実感が湧かなくて
「仕方なかったんだ」と自分に言い聞かせていました。
しかし、やっぱり「好きだ」という気持ちからは逃れられず
数年ぶりに「好きだ。やり直したい」と自分の気持ちに素直になりました。

しかし、そのときにはすでに
彼には新しい彼女がいて、さらには婚約もしていました。

素直になるのが遅すぎたのです。
「ありがとう」と「ごめんなさい」がきちんと言えていたら。
喧嘩になっても、意地を張らずに解決しようと努力していたら。
そんな後悔がどっと押し寄せてきたけれど、
今そんなことを言っても何も変わらないし、もう遅い。
涙が止まりませんでした。

それから数年たちますが、今でも「後悔」は消えません。
「後悔」が消えないから、彼の存在も心に残ってしまっています。

恋愛に限らずだとは思いますが、後悔をしない選択をすること。
自分の気持ちに素直になって、相手への感謝を忘れないこと。
そうやって過ごしていれば、結末がハッピーエンドではなくても
晴れ晴れとした気持ちで次に繋げることができるのではと思います。
それを心に刻んで、恋愛していきたいです。

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